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Silk and Lace 「西陣の匠」Ⅲ 豊栄繊維
大正8(1919)年に祖父の北丸政吉氏が創業した生糸問屋「北丸商店」をルーツとするシルク(絹)とレースの老舗「豊栄繊維」の社長に、若干21歳にして就任した北丸豊氏。
以降、北丸氏は織物メーカーの名門「川島織物」(現・川島織物セルコン)や大手衣料品メーカーの「ワコール」などを通し、宮内庁や国会などに納められた絹製品に一流の生糸を提供する一方、「藤ノ木古墳」(6世紀後半)や「正倉院宝物」(8世紀)の遺品の復刻事業に参加するなど、シルクとレースのエキスパートとして活躍してきました。
そんな北丸氏は今、時代の流れにそって生地と生糸の製造卸売りから、オリジナル・シルク製品の直販メーカーへと転換をはかっています。