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京都西陣「天鵞絨(ビロード)美術館」 Velvet Museum in Kyoto
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CHANNEL MIYABI

京都西陣「天鵞絨(ビロード)美術館」 Velvet Museum in Kyoto

『天鵞絨美術館』は、京都「西陣」で織り継がれてきたビロードの専門美術館。 ビロードはイタリア語で“ velluto”[ベルート]。フランス語は“ Velours”[ベロア]、英語では“ velvet”[ベルベット]と呼ばれる生地の表面を起毛したパイル織物の一種です。天鵞絨(てんがじゅう)と書いて「びろーど」と読むこの織物の和名は、ポルトガル語の”Veludo”[ヴルードゥ]またはスペイン語の velludo[ベジュド]の転訛語だといわれています。 イタリア・フィレンツェの織元・Velluti(ベルッティ)家による13世紀の発明に由来するとされるビロードは、中世ヨーロッパの王侯貴族らに愛用されるなど、洋装の服飾生地というイメージが強くあります。ところが日本におけるビロードの歴史は意外に古く、最初の輸入は16世紀に遡ります。天文(てんぶん)年間(1532~55年)の南蛮貿易で、ポルトガルの商船が鉄砲を包む布としてもたらしたといわれています。 以降、織田信長や上杉謙信ら戦国武将が舶来のビロード製マントを着用するなどしましたが、国内で生産が始まったのは慶安(けいあん)年間(1648~52年)になってからのことです。その国産ビロード発祥の地が、京の北西部地域の高級織物の産地「西陣」でした。 西陣の織物職人たちが参考にしたのはオランダ製のビロードだったとされており、この輸入生地の中に残されていた輪奈(わな)をつくるための銅線をヒントにして、独自の製法を考案したといわれています。 西陣のビロードの織元は、最盛期には数百軒あったそうですが、現在は『株式会社 杣長(そまちょう)』さん1軒のみとなっています。その西陣ビロードを織り継ぐ唯一の織元である『杣長』さんが運営するのが『天鵞絨美術館』です。国内シェアの大半をにぎる化粧用パフやパリコレクションなどへ出品された作品など、伝統の技法を駆使した見事なビロードのほか、当家に伝わる明治・大正期の輪奈ビロードの「標本調帳」といった歴史的に貴重な資料も展示されています。 株式会社 杣長 https://somacho.co.jp/ MIYABI Promotion OFFICIAL WEBSITE https://www.miyabi-pro.com/ #天鵞絨 #ビロード #ベルベット
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